BOYSエステ 第8話
突如襲った震度3の地震で、なんと全壊してしまった響の自宅。住む家をなくした赤城一家は、翌日から『BOYSエステ』のスタッフルームに間借りして、生活することになった。
なんとか引っ越しを済ませた響が『BOYSエステ』の開店準備をしていると、店先に花束やプレゼントを持った女性たちが。不思議に思っていると、黄色い歓声とともにひとりのイケメンが現れた。エステ界のアイドル、通称“デビルハンドの光王子”こと新城光が、ライバル店の『プリンスエステ』から『BOYSエステ』に移籍してきたのだ! 『BOYSエステ』での光の予約はすぐに半年待ちとなり、オーナーの吉馬は、売上倍増と大喜び。雑用を買って出る謙虚な態度や、熱心な仕事ぶりに、店長の叶も副店長の直紀も光に心を許していく。
一方、テレビのニュース中継で響の自宅が全壊したことを知った静香は、『BOYSエステ』に見舞いに訪れる。七里は、一途に響を想うその姿に落胆するも、響に会うのを躊躇(ちゅうちょ)する静香の背中を優しく押してあげるのだった。しかし、響より先に静香を見つけたのは、響の元カノ・さくら。響とヨリを戻したいさくらは、「フラれたくせに、往生際が悪い」と静香を罵(ののし)り、後から現れた響にも「静香は七里に会いに来た」と嘘をつく。響とさくらが付き合っていると思い込んだ静香は、その場を走り去る。それをただ目で追うことしかできない響。店を飛び出した静香を七里が呼び止めると、静香はそのまま七里にすがって涙を流すのだった。
その後、静香からの申し出で、静香の担当を七里と交代すると伝えられた響は、『BOYSエステ』の屋上でひとりヘコんでいた。すると、そこへ光が現れて「給料は今の3倍、支度金も出す」と『プリンスエステ』への移籍を持ちかけてきた。実は、光は響をヘッドハンティングするために送り込まれたスパイだったのだ。頑として断る響に、光は不敵な笑みを浮かべる。
光が『プリンスエステ』のスパイだということを叶にも言えないまま、複雑な気持ちで響がスタッフルームに戻ると、間借りしているはずの家族がいない。なぜか高級ホテルのスイートルームでくつろいでいる一家。駆けつけた響が問いただすと、ホテル代は、響が移籍するという条件で、『プリンスエステ』が持ってくれたという。お金に目がくらみ、移籍を勧める家族に対し、「オレは『BOYSエステ』を辞めない」と、ひとり店に引き返す響。ソファに横たわっても、お金のこと、静香と七里のこと、自分を拾ってくれた叶のことなどがグルグルと頭を駆け巡り、なかなか寝付けないのだった……。
その翌日、響は吉馬に連れられて、静香と七里のデート現場に乗り込むはめに。「何しに来た!」とつっかかる七里を吉馬は抱きしめ、「愛しい恋人が会いに来たのに、冷たいね」と告げる。あまりの展開に、驚きを隠せない静香と響。しかし七里は吉馬に「本気で静香が好きになった」と言い放ち、そのまま静香を連れて出て行く。響はそのようすを見て、静香はもう手の届かない人なのだと感じていた。静香を奪われ、自分の帰る場所すらなく、全てが手遅れだと悟った響は、吉馬に『BOYSエステ』を辞めると告げる――。
|