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まだ誰も真の姿は知らない SFXアーティスト・映画監督 スクリーミング・マッド・ジョージ氏:ホラーヒーローのサイコフィクション宣言!!
       
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取材・文:堀田純司 動画編集:水谷明希  
世界中のホラーファンが尊敬するホラー界のスターの一人に、日本人がいる。その名もスクリーミング・マッド・ジョージ。ハリウッドを代表するSFXアーティストだ。
マッド・ジョージ氏は高校卒業後、単身渡米。ニューヨークに渡り、その後、特殊メイクの大家、リック・ベイカー氏に認められ、映画界入りを果たす。以来、盟友ブライアン・ユズナ氏と組んだ『ソサエティ』('89)、『死霊のしたたり2』('89)など数々の映画にて特殊効果を担当。またマリリン・マンソンのPVやXJAPANのアルバムデザインなどにも参加し、「映像で見せるイリュージョンのつくり手」として、雷名を轟かせてきた。
そのマッド・ジョージ氏がついに初のオリジナル作品を公開。全貌をうかがった!
SFXアーティスト・映画監督 スクリーミング・マッド・ジョージ氏
【PROFILE】
スクリーミング・マッド・ジョージ
1956年、大阪市生まれ。本名は谷譲治。父親は日本で最初に理髪の世界大会に出場したキャリアを持つ谷稔氏。「子供は世界に出ろ」という稔氏の方針のもと、マッド・ジョージ氏は18歳で渡米。美大で絵画を勉強するかたわらバンドを結成。幻想的なライブを繰り広げる。27歳で特殊メイクの大家リック・ベイカー氏に認められ映画界入り。以後『ポルターガイスト2』('86)、『ソサエティ』('89)、『死霊のしたたり2』('89)など数多くの作品に参加。SFXアーティストとしてホラー界のスターとなる。またマリリン・マンソンのPVやXJAPANのアルバムデザインなども手がける。
⇒マッド・ジョージ氏公式サイト
 SMG EFECTS INC.
「自分自身が観客にとって薬や」という考え方ですね。
スクリーミング・マッド・ジョージ氏 DVD『BOY IN THE BOX』メイキングムービーより(c)SCREAMING MAD GEORGE
マッド・ジョージさんは、'80年代よりハリウッドでSFXアーティストとしてブライアン・ユズナ監督らと組み、活躍なさってきました。マッド・ジョージさんが特殊効果を担当した作品『ソサエティ』『死霊のしたたり2』、『ポルターガイスト2』、『エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター 最後の反撃』などの作品は、ホラーファンにとっていわば聖典のような映画として愛されています。しかしマッド・ジョージさんについては「スクリーミング・マッド・ジョージ」というセンセーショナルなクレジットで仕事をなさっていることと、「ホラームービー」というジャンルの性質から、非常にパンキッシュというか、感性主体の“ブッ飛んだ”仕事をするというイメージがあったのですが、つぶさにその仕事を見ると明確なコンセプトに基づいて、きちんと構築されたイメージを感じます。

いや、そうやと思いますよ。たとえばサルヴァドール・ダリが、あのシュールな絵をLSDの力で描いているかというと、僕は違うと思うんです。観客に、「あたかもLSDをやって体験するような幻想を見せる」という行為は、自分自身のセンスから出てきたものをただそのままぶつけるだけでは、実現できないと思う。恐怖の表現なら恐怖の表現で、「観客をいかに怖がらせるか」を、きちんと考えてつくっていかないとダメやと、僕は考えているんです。「自分自身が観客にとって薬や」という考え方ですね。

やっぱり漫才でもそうじゃないですか。元はセンスから出てきたアドリブ的なネタでも、きちんとそれを取捨選択して構築していかないと、漫才にはならない。出てくるアイディアが全部面白いわけじゃない。それどころかあかんものばっかりやったりもするんですけど(笑)、しかしその中でも光るもんがあったりするわけよ。それをまず選び出して、次にそのアイディアを最大限に光らせるように、方法論を組み立てて行く。僕の場合はそんな過程をへてつくっていきます。僕のかかわってきた映画は、ホラームービーが多かった。しかしそのホラームービーといっても、そんなに血みどろの作品はやってないんですよ。


『BOY IN THE BOX』(c)SCREAMING MAD GEORGE
確かに。マッド・ジョージさんがつくる造型物の世界は、イタリア系のホラー作品の系譜、ルチオ・フルチ氏などの「鮮血」系ではなく、どことなくユーモラスな、面白いイメージを形にした印象のものですね。

僕のやってきた仕事がいわゆる「ホラームービー」そのものかというと、実は違うんです。だから今回、自分のやりたかった世界を『BOY IN THE BOX』という映画にして、そのジャンルとして「サイコフィクション」という名前をつけました。この映画を見てもらえば、僕の作品がなにをやろうとしているのか、だいたいこういうもんやとわかってもらえると思います。

マッド・ジョージさんは「子供は世界に出ろ」というご家庭の方針で、高校を出てからニューヨークに渡り、スクールオブビジュアルアーツという美大に通って、油絵を専攻しました。当時からエンターテインメントの世界に進むことを考えていらっしゃったのでしょうか。

いえ、純粋芸術、いわゆるファインアートの道に進んでみたいと考えていました。

もともと美術の世界に進みたいと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

中学2年生のときにみたダリの絵です。僕はあの人の絵が一番好きなんですよ。ダリの技術と、構図の取り方と、コンセプトが好き。同じシュールリアリズムのルネ・マグリットの絵もアイディアはすごくいいなと思うんですけど、技術的な面ですごくイラストっぽく見えてしまうんですよ。その点、ダリの絵はリアリズムの伝統の、オイルペインティングのよさが感じられて好きです。(⇒次頁へ
 ●『BOY IN THE BOX』
  予告編
『BOY IN THE BOX』予告編
 2分59秒
WMPで再生
(c)SCREAMING MAD GEORGE
マッド・ジョージ氏初のオリジナル映画『BOY IN THE BOX』予告編を特別大公開!

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 ●スクリーミング・マッド・ジョージ氏の名刺
スクリーミング・マッド・ジョージ氏の名刺
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