 |
 |
1|2|3|4 |
次頁 |
 |
 |
 |
この3月、批評家の東浩紀氏は前作『動物化するポストモダン』以来5年半ぶりの新作評論として『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』を発表した。1993年の批評誌でのデビュー以来、フランスのポストモダン哲学、情報社会論、オタク批評など多様なジャンルを横断しながら、そのつどジャンルのルールを大きく生産的に組み替えてゆく仕事を続けてきた東氏にとって、文学評論に的を絞った著書は実は今回がはじめてである。
とはいえ、氏がたとえば「最近のアキバブームやライトノベルブームなどに便乗し、なし崩し的にサブカル評論を出した」などと考えるのは明らかに筋違いだろう。そもそも、彼の文学への接近は、むしろそのブームの直前に始まっている。特に、2001年に代表作『動物化するポストモダン』を発表してからは、2003年に本書の元論文が掲載された雑誌『ファウスト』の立ち上げに関わりつつ、新しい考え方を持った多くのクリエイターたちと対談や交流を積み重ね、オタク系文化のあり方に一石を投じ続けてきた。本書は、その多くの関わりのなかで精錬されたものであり、日本の伝統的な批評からするとまずその成立のプロセスからして規格外の広がりを持っている。本書ではゲーム的な技法として「リプレイ」の感覚が重視されているが、ある意味では、この本そのものが2000年代のテクスト文化の最も濃い部分を根こそぎ「リプレイ」するような評論になっているわけだ。
そんな本書について、今回東氏へのインタビューが実現した。以下示されるように、執筆に到る経緯から、前著との比較、議論のスタイルの変化、さらに今後の批評のあり方に到るまで、さまざまな興味深い話を聞けたと思う。いつもながらきわめて率直に語る東氏の言は、より広い文脈で本書を読むきっかけとなるだろう
。 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
前作『動物化するポストモダン』より5年半を経て刊行された待望の続編。本書では、前作の問題意識(オタクの消費行動を分析することで現代社会を読み解く)を引き継ぎつつ、さらに「涼宮ハルヒ」シリーズや桜坂洋氏の『ALL
NEED IS KILL』などのライトノベル、『ひぐらしのなく頃に』などのゲームを読解することを通じて、日本の物語(文学)の行方について解いていく。詳細はこちら |
 |
| |
|
 |