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サードラブ インタビューズ

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中野さんは、80年代にはミュージックシーンの先頭を走り、90年代には健康・株式など、その後ブームになる事象にいち早くコミットしてきましたね。その中野さんが、なぜ今「大人の恋愛」に目を向けているのでしょうか?

私は近年ホメオパシーを学んで、施術者(ホメオパス)になったのですが、その「健康家」として見た時に、現代人は性ホルモンバランスの崩れ方が激しい。不規則な生活・仕事などによるストレス・昼夜を問わず明るい生活環境・偏った食生活、など因子はさまざまありますが、それにより、女性の更年期障害が重くなったり、早く起こったりしています。また、男性にもその症候群が現れてしまう例があります。

更年期障害が大人の恋愛と関係があるのですか?

サンプラザ中野女性も男性も更年期障害に悩む時期になると、「もう子孫が残せない」と本能的に悟る。その時に激しく、「最後に一花咲かせなくては!」という焦りを感じるんでしょう。「最後に一発やらなくては!」と言いかえてもいいんですが。これがこの年代の人々の恋愛エネルギーになっている、と思われるんです。

なるほど。しかし、肉体的に「まだ終われない」と思っても、即恋愛に結びつくものでしょうか?

これは、精神的・社会的欲求の以前の生きものとしての欲求です。
それに、社会状況を考えてみるとどうでしょう。僕が子供だった昭和40年代くらいまでは「ファーストラブがワンアンドオンリーのラストラブ」という考え方こそ良しとされ、20歳そこそこの若いうちに結婚して、女性は子供をどんどん産んでいました。
しかし、現在では寿命が延び、また、定年が延びることによって、社会的な寿命も延びている。僕が20代の頃には、40代半ばといったら一丁上がりのじじい一歩手前だったわけですが、今は「ちょいワル」などという言葉もできたように、恋愛現役層にふくまれていたりします。


90年代には「失楽園」、最近では「愛ルケ」など、“大人の恋愛”をテーマにした作品は数多く作られていて、その度に流行語になったり、ムーブメントになったりしています。そういった今までにメディアに取上げられてきた大人同士の恋愛と、中野さんが注目している“大人の恋愛”は異なるものなのでしょうか?

異なるものではありません。恋愛のかたちはそれぞれで良いと思います。ただ、これまでは30代以降にする恋愛は、多くの人が既婚者だということから、一種否定的・アンモラルなニュアンスでとらえられていたように思います。語られるエピソードも破滅的であったりとか……。もちろん、そういった側面もあります。
しかし、10代・20代での淡い初恋、人と本気で向き合う、もしかしたら結婚に結びつく恋を経た後で、30代以降での恋愛こそが本当に生涯を一緒に過ごす人を見つけるのにふさわしい恋愛だと思うのです。そこから考えると、結婚していようと、していまいと、30代以降中年期を通じての恋愛を、もっとポジティブにとらえることこそ、今必要なのではないかと思うのです。もっと満ち足りて生きてゆくために。


不倫や家庭崩壊などのキーワードが思い浮かんでしまう、従来の“大人の恋”とは違うとらえ方をするべきだ、と。

サンプラザ中野そうです。
そして、その恋愛を表す言葉が、そろそろ必要なんじゃないかと思ったのです。それが、 “サードラブ”です。これが一番しっくりくるのではないかと。


3番目の相手とする恋、ということでしょうか?

いや、必ずしもそうではないですね。人数とは関係なく、「恋愛におけるセカンドステージの次にする恋」という意味です。一度、ファーストラブセカンドラブをおさらいするとわかりやすいです。まずファーストラブは、文字通り「初恋」です。10代・第二次性徴期の衝動的な、しかしピュアな恋心。そしてセカンドステージは、いわゆる「適齢期の恋愛」です。ホルモンの分泌も安定していて、結婚を意識しながらする恋愛と言ってもいい。
女性は特に、結婚に憧れる時期なのではないでしょうか。まあここで結婚しない女性も、非常に増えていますが……。


一時期話題になった “負け犬”たちですね。

そしてここで結婚しない男性は、例の「結婚できない男」になるわけです。セカンドステージで結婚する人もいれば、そこまでいかない人もいる。それは関係なく、そのあとにする恋愛が“サードラブ”なわけです。だからセカンドで結婚した人は不倫になるかもしれないし、未婚の人たちは「負け犬脱出」がはかれる恋になる、という場合もあるでしょう。
「人には3回恋が訪れる」と思うんですよ。人数ではなくて、恋愛のかたちというか。まさに三度目の正直です。
しかしセカンドラブは、何かと“打算”が多い恋愛だと僕は思うんですよ。女の人なら「養ってもらおう」、「その甲斐性が、この人にあるんだろうか」、「この男は出世できるのか」ってね。それはいい悪いではなく、日常に即している恋なのであたりまえなんですよ。もちろん経済的なことだけではなくて、「こいつはどのていど操縦できるだろう」などという、生活でのことも含め。


男性もセカンドラブ期には、「お料理ができる」とか「しっかりしている」だとか、そういう現実感を伴った物差しで女性を測るのではないでしょうか? 「家族とうまくやっていけそう」とか。

あると思いますね。「こんな女を一生連れていると、俺に箔がつく」などという場合もあるでしょう。
サードラブは「恋愛ルネサンス」
では、サードラブはそういったファーストラブ・セカンドラブとは違う?

結婚していてもしなくても、30代になっていれば男女とも、生活の基盤ができているでしょう。基盤があるから、より素のままで恋愛ができますよね。そういう意味では、より初恋に近い純粋さがあると思う。セカンドラブでは打算というカタチで恋愛のピュアさをゆがめられてしまった。だから次のステージは、それからの「愛の復興」。しかも、純粋さに加えて経験値もあわせ持つことができる。
つまりサードラブは、恋愛ルネサンスなわけです。


結婚相手と離婚して、そのあとする恋もサードラブなのでしょうか?

もちろんです。それに、今の妻や夫ともう一度恋に落ちてもいいわけです。サードラブとは、「最終的に残りの人生を向かい合って生きていく人とする恋」ですから。打算を越えて「ぶっちゃけ」でする恋だと考えてみてください。

ところで中野さんご自身のファーストとセカンドはいつでしたか?

ファーストは人並みに10代後半ですね。セカンドは20代後半から30代ですね。結婚もしていました。そして、離婚を経て、今年の夏に47歳になるんですが、まだまだ結婚したいと思っていますよ。料理なんかできなくたって、自分がするからいい、みたいな感じですし。ほら、すごくサードラブでしょ(笑)?
セカンドのあとは、ずっとサードが続いています。だから今、サードラブ絶賛募集中です!
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