

全体的に描きなれており、読者の目を意識した〝読める〟作品が寄せられた反面、いまひとつな印象を受けた作品も見受けられました。他のマンガ作品を読んで研究することも大事ですが、その上で自分にしか描けない、オリジナルティがなければ、記憶に残るような優れた作品にはなりえません。キャラクターや設定、演出方法など、マンガを面白くする要素はたくさんありますが、今後は作品を描く前にひとつひとつの要素を吟味して、〝自分にしか描けないもの〟とは何か、よく考えてから作業に入ってみてください。

今回の選考基準から「フリーイラスト」だけではなく、3つのキーワードの中から題材を選ぶ「テーマイラスト」が課せられました。応募作品の制作に必要である画力や想像力に加えて、読解力やアレンジ力もなければ、今回の受賞は難しかったと思います。受賞者の皆様、ここで培った経験を生かしての今後の躍進を心から期待しております。

近年、フラッシュや3DCG、実写加工や編集のソフトは、PCの性能とあいまって格段の進歩を遂げつつあります。その影響もあり、個人制作で作れる映像のクオリティも、かつてないレベルへと高まりつつあります。当部門に寄せられる応募作の技術水準も確実にアップしており、今回も高度なテクニックを駆使した、数々の意欲作が集まりました。ですが、審査の最終的な基準は、テクニックではなく「手垢がついてない面白さ」があるか否かだと思います。そういう面白い作品には、審査員もビックリして票を投ずるものです。応募者の皆様、今後も見たことのないような作品を形にすることを目指して、がんばってください。

MiChao!編集部主催の新人賞『コロッセオ』は今回が最後になりますが、無事に8回目を迎えることができました。これもすべて読者の皆様による積極的なご応募、そして暖かいご支援・ご協力のお蔭というより他にありません。この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。
さて、今回は各部門総数136作ものご応募をいただきました。中でも7本の優秀な作品が受賞をはたし、また惜しくも受賞を逃しましたが、他にも素晴らしい作品を数多くお寄せいただきました。盛況のうちに幕を閉じることができ、『コロッセオ』も有終の美を飾れたと思います。ありがとうございました。そして、受賞された方々、本当におめでとうございます。
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