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2003年・東京芸術大学在学中に2Dのデジタルアニメやパペットアニメ(人形をコマ撮りしたアニメ)の制作を開始。
その中で制作した、パペットアニメ作品・『コタツネコ』が第5回東京アニメアワード「東京MXテレビ賞」やBroadStar Award 2006「特別賞」受賞したり、2Dのデジタルアニメ作品・『将棋アワー』が第18回DoGA CGAnimation CONTEST入選「会場審査特別賞」や第4回メルヘンアニメコンテスト「審査員特別賞」受賞など、他にも数多くの賞を受賞。
また、サンリオやNHKなど、数多くの企業からの制作依頼もあり、今注目のデジタルクリエーターである。 |
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青木純といいます。
OS・ハードはWindows2000使用の自作PC、ソフトは主にAdobe社のVideoCollection一式、CELSYS社のCLAYTOWN、等を使っています。
ポップでキュートをモットーに、誰でも楽しめるエンターテイメントを目指して、アニメーションを中心とした映像作品を制作しています。 |
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作品制作を始めたきっかけはなんですか? |
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大学2年のときにアニメーションの基礎を学ぶ短期授業を受けたのがきっかけです
。ちなみに、この時の課題で制作したのが初めてのデジタルアニメーション作品『走れ!』です。 |
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アニメーション作品の制作を始めてどれくらいですか? |
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3年ほどです。 |
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最初に作った時と現在とで、ここが変わったというポイントがあれば教えてください。 |
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仕事が増えるたびに少しずつ撮影機材やツールを買い揃えた分、制作環境が充実しました。
また経験を積んだおかげで以前と同じ作業が迷わずに早くできるようになり、制作のテンポが上がりました。
逆に人形を作ったり動画を紙に描いたり…という地道な手作業に関しては、あまり変わっていないと思います。 |
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普段の生活の中で作品に生かされている点があれば教えてください。 |
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普段の生活からの何気ない発想をメモしておいて、それを作品のネタに育てたりということはします。
あと自分がちょっとでも面白いな、と思った物事はなるべく忘れてしまわないように努めます。 |
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今まで作ってきたアニメーション作品のキャラクターの中で、一番自分に似ていると思うキャラは誰ですか? またその理由も教えてください。 |
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『Apartment!』の主人公の男の子は自分によく似ていると思います。
やはり自分の体験をわりとストレートに表現したネタですし、見た人からもよく指摘されますので。 |
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青木さんの作品が数々の賞を受賞されたり、また学生ながらも多くの企業から仕事を依頼されたりと、大変なご活躍です。そのことについてご自身ではどのように感じていらっしゃいますか? |
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色んなコンペに作品を出してみて感じたのは、わかりやすいエンターテイメントを実現している自主作品というのが現実に少ない中で、自分の作品は多少なりとも目立つことができているのかなということです。
仕事の依頼を多く頂いている点については、自分の持っている映像の手作り感とクオリティーのバランスやポップな感覚などが、商業的な映像で求められるキャッチーさにちょうどマッチしているのだと思います。
また、単純にクレイアニメやパペットアニメ自体の需要が大きいということも感じています。 |
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今後アニメーションでやりたいことはなんですか? |
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基本的には、ずっと明るく楽しいエンターテイメントを追求していきます。
形態としては現在のような短編ばかりでなく、もっと大きな規模のアニメーションを作ってみたいと思っています。
まずは今後半年で、卒業制作として20分規模のアニメーションを制作する予定です。 |
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新時代のデジタルクリエイターに向けてのメッセージと、ファンの方たちへのメッセージをお願いします。 |
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クリエイターの方へ向けては、とにかく作品を作りまくって人に見せまくるということを心がけてください、と。あと個人的には、明るく笑えるタイプの作品がもっと増えて欲しいです。
ファンの方と言うか、作品を見てくださる全ての方へは常に感謝の気持ちを持っています。ありがとうございます。頂いた感想などを拝見するのが何より嬉しいことですので、よろしければ、ぜひお願いします。(笑) |
青木純氏の作品はデジタルアニメ作品もさることながら、パペットアニメ作品がとても魅力的なのである。
ていうか、可愛い!
人形を1コマずつ動かして撮影して作った、パペットアニメ特有の息づかいって、いいよね。
『コタツネコ』という作品がある。タイトル通りコタツから一歩も出たくないものぐさなネコのパペットアニメなのだが……生意気な風情だけど憎めない。
コタツネコはコタツの隅に置いてあるテレビのリモコンに手を伸ばそうとするのだが、どうしても届かない。そもそも、なんでそんな所にリモコンが置いてあったのかは置いておいて……コタツネコはものぐさにもコタツから出ずに、力技でなんとかリモコンをもぎとろうとする。
このコタツネコ、表情は一切動かしてはいないのに、表情がとても豊かに見える。コタツネコの怒りや、もどかしさ、くつろぎ……そんな空気感が伝わってくる。
コタツネコをみたら、この冬はコタツでミカンが食べたくなってきた。その時、私はリモコンをうまく取れるだろうか?
さらに『テレビ』という作品も見てみよう。
ひとりでテレビを見ていた男がチャンネルを変えていると、男の姿がテレビに映し出された! 男はなんとか原因を突き止めようと試行錯誤するがうまくいかず、結局テレビの中にとじこめられたままになる。
この作品ではパペットアニメならではのリアリティがある。リモコンをつける時の手の動き、ネコを投げる時の重みを持った持ち方など……とても自然な動きになっている。
青木純氏が、これらのパペットアニメーション作品を作ろうと思ったきっかけはなんだったのだろうか? またパペットたちをイキイキと見せるコツがあるのだろうか? 青木氏は答える。
「きっかけは、2003年の夏休みに同じ科の同級生3人から共同制作に誘われたことです。たまたまその作品が『ホーム』という初めてのパペットアニメでした。
基本は適切なカット割りやタイミングなどの見せ方・演出だと思います。
あと実は、人形そのものよりも舞台となるセットの作り込みのほうが重要だったりします」
セットや背景などは主人公キャラクターの前には霞む存在と思える。だが、本当はバッググラウンドを作りこむことで、リアリティが生まれる。
私たちの実際の生活を思い出してもらいたい。私たちは様々な物に取り囲まれて生活している。私たちを取り囲む生活のディテールを細部まで丁寧に作りこむことで、ディフォルメされた世界が現実味を帯びるのだ。
日常生活としっかりと向き合わなければ、リアルなバッググラウンドは作れない。
リアルな日々の生活があればこそ、フィクションは起こりうる。
押さえるところを押さえて、遊ぶところは遊ぶ。
とぼけたキャラクターが生活するリアリズムが青木純氏の魅力なのだ。 |