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作家インタビュー 葵二葉/紅三葉
プロフィール

【葵二葉/紅三葉】
12月19日射手座B型/8月16日獅子座O型
東京出身/大阪出身
代表作「LEVEL-C」「WEST END」など 犬一匹猫二匹とほんのりきまま暮らし中

 

───葵・紅作品というと正統派ボーイズラブ(以下BL)ものという印象が強いのですが、今回の『こねこどこのこ』はかなり異質ですね?

 正統派というのもすごいですね(笑)。まあ、BLにギリギリ足をかけているかどうかっていう感じで(笑)、わたしたちの作品としては相当かわいらしいですよね。

───なにか心境の変化でも?

 以前から、あぁかわいそうとか、あぁよかった……と読者の気持ちが一緒に動いてくれるような作品を描いてみたいと思っていたんです。むしろ長年の希望がようやく叶ったという感じですね。

 ゆっくり気持ちが近づいていくのをメルヘンチックな作品で描いてみたいというのは前々から二人で言ってたんです。ただ、普通のBLだとやっぱり肉体的なつながりをもっと出せ、という要望が強いので、なかなか描けないんですよね(笑)。

───そうすると、この作品の見所は心情描写の部分ですか?

 物語のポイントは傷ついている青年と、傷ついているねこなのか(笑)なんなのか、とのふれあいなので、ちょっとした気持ちとか、それによって現れるしぐさは丁寧に描きたいと思っています。

───BLに慣れていない初心者の入門書に最適?

 MiChao!を見ている人って、そんなに激しいのを求めているわけじゃないと思うので、そうだと思いますね。あくまでBLっぽいテイストの作品ですからね。

───やっぱりBLに抵抗感のある人は多いんですか?

 「私は絶対ダメ」っていう人もいますが、なにかのきっかけでたまたまBLを読んで、すぐに転んじゃった、という人も多いですよ(笑)。

 10年前は「私BL好き」なんて堂々と言えなかったですからね(笑)。それに比べれば世間的な認知度は上がっているし、それは悪いとは思わないのですが、BLってあくまでも個人的な趣味だから、そっとしておいてあげて欲しいというのもあるんです(笑)。

───描きづらいと感じることはないですか?

 16ページという制約は経験がなかったので、どこまで盛り上げたり静めたりというのをさせればいいのか、というのがまだつかめてなくて。あんまり盛り上げてもこれじゃ16ページに入らないよ、ということにもなる。その加減が難しいですね。

 ただ、あの分量は内容とは合っていると思いますよね。あの内容で32ページとかだと重くなるし、読んだ印象として薄いな、と感じるんじゃないですか。逆に言えば16ページという制約があったから生まれた作品なのかもしれませんね。

───主人公は大学生の彰高とねこですが、キャラの分担とかするのですか?

 BLの専門用語で言えば“攻め”は私で、“受け”は葵さんです。今回の作品では、彰高を私が描いて、ねこは葵の担当です。

───ねこを登場させるというアイデアはどこから?

 ねこミミとかはBLでも一つのジャンルになるほどで、ある種、王道なんですが、自分たちは描いたことがなかったんです。特に避けていたというわけじゃないんですが、自分たちの作品傾向が青年からサラリーマンなど比較的、登場人物の年齢が高いので合わないと思ってたんです。

───確かに、ねこミミのサラリーマンはちょっと見たくない(笑)。それが今回はなぜ?

 一つはMiChao!の中でBLはこれが最初ということなので、王道でいってみようというのが一つと、あまり激しい作品はちょっと、という依頼だったので、動物を擬人化したものの方がイメージが軟らかくなるかなと考えたんです。

───ファンの反応はどうですか?

 読みました、というのはよく聞くんですが、それ以上の感想は、まだあまり聞きませんね(笑)。今までの作品と思いっきり違うんで、読者もちょっと戸惑っているのかもしれませんね。

───今後、物語が進むとBLテイストが前面に出てくる、ということはないのですか?

 いや、それはないですね。この作品に関してはあくまでファンタジーテイストでいきたいな、と思っています。

 あのキャラクターで本格的なBLにすると、かなりキケンですからね。配信できなくなるんじゃないですか(笑)。

───最後に読者に一言?

 なんとなく男の子同士がなんとなく仲良くなっていく話も面白いんだな、という感じで見てもらえたら嬉しいですね。あとは、読んで気持ちが癒されるという感想をもらえるような作品にしたいと思います。

 これでBLに興味が出たら、ほかにもっとディープな世界もあるので、そっちもぜひ覗いてね! という感じですね(笑)。

(インタビュー/平原 悟)

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