安田:今までの理屈なら、そりゃ、革命しかないと言われるんではないですか。
魚住:どう革命するの?(笑)
宮崎:革命したら後にはもっと出来の悪いものができるんだよ。
魚住:オレもそう思う(笑)。絶対革命なんかやっちゃいけません。
宮崎:安田さんが革命後に検察トップになったら、オレなんかやばいよね。
安田:よく言われるよ、俺が検察だったらものすごく恐ろしいよって。でも、誤解だと思っている
宮崎:いやだから、革命じゃなくて亡命じゃないかって僕は言ってる。この国を棄てようというのは、そういうことを言ってるんだ。
宮崎:まず、オレがやられる。ということは、パクられないようにうまく生きようと。
安田:うーん、でもね、そういうこともできなくなってきていると思う。パクられないようにしててもパクられる。ガタガタ言ってるやつはひとりひとり潰されていくと思うんだ。彼らからすれば、宮崎さんなんか最悪のヤツじゃん。いつでもどこでも、必ず、批判するからね。
宮崎:どんなことがあってもね。じゃあ、仏の道に入るとか、そういうことでごまかしちゃおうかなあ。寺に入ろうとかいう。
魚住:ただね、少し希望が持てるのは、たとえばアエラの大鹿君なんかね、ああいう記者が、端っこにしろ朝日の媒体で出てきたことですよね。
宮崎:そりゃそうだ、確かにある。
魚住:それから、佐藤優みたいな人が出てきてね。こないだね、安田さん、僕、それから佐藤さんの鼎談が週刊現代に出たんですよ、ライブドアの問題で。あれはけっこう画期的なんですよ。それは鈴木宗男事件の時のことを考えてみればわかる。ああいうふうな商業週刊誌には出ませんでしたよね。週刊現代みたいなメディアが安田を取り上げるというのは、あんまりなかったような気がする。それはつまりね、「やっぱりどう考えてもおかしいよね」っていう人たちが、メディアのいろんなところにぽこぽこと出だしていることは間違いない。
それで、ライブドアとかいろんな捜査の実態とか裁判の実態を見てきて、「やっぱりこのままじゃ、ちょっとダメだよね」と、みんなじゃないけど一部の人たちは思い始めてるね。だから、安田の言うことに耳を傾けようという機運があるんですよ。希望の灯りのちょっとしたところがね、今のメディアの中に見えてきてる。見えてきてるということは、要するに危険だということです。必ず潰しにきますからね。そういう意味で危険は増してるけど、ちょうどせめぎあいの時だなという気がしてる。
宮崎:だから、2つあって、ライブドアの東京地検特捜部の動きについての批判は何かということを考えることなんだよね。いちばん有効なのはね、「額に汗して働く」とかいうようなことを言ったのがいるじゃない。お前は額に汗してないじゃないかと。額の中で汗してるんだろうと。この批判をきちっとやるというのがあるよね。お前のハナシだろうと。それから、メディアの機運がそれなりに出てきてるのは確かなんだけど、その最先端にいたのはね、北海道新聞の道警裏金問題取材班だった。これ、全部パージ。完全に潰された。トップがロンドン支局長ですよ。あとは全部警察のマークがつくしね。
魚住:ロンドン行ったの?
宮崎:だからもう、あそこで完全に潰されたの、取材班は。それだったら、我々のやることは『北海道新聞の敗北』ということで本にすることくらいしかない。すべきなんですよ、あれは。やっぱり調子に乗ってやってやったんだから。元道警の原田宏二さん(『警察内部告発者』筆者)なんかものすごく怒ってるわけ。「取り引きした」と。
魚住:すごいよね、あれは(笑)。