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今年の夏も猛暑だった。熱中症や高血圧の予防には、水を毎日2リットル飲むことが効果的だと言われている。また、モデルや女優の間では、大量の水の摂取で尿を出す痩身法が一種の定番となっていて、毎日、3〜4リットル飲むという強者もいるらしい。
Q1.水をたくさん飲むと健康に良い。
この常識は、ウソかホントか。
「たしかに、水分補給は熱中症予防に効果はあります。けれど、最近の日本人の一種の『水信仰』ともいうべき、水の飲みすぎには危険が伴うこともあります。過度の摂取によって、血中の電解質が薄まり、けいれんや不整脈の原因になります。また、余分な水分を汗や尿として排出する過程で、腎臓をはじめ、身体に負担をかけることも。自らノルマを課して無理に大量に飲もうとせず、喉が渇いたら水分補給するという程度で十分です」(岡田氏)
Q2.足裏は「第二の心臓」である。
台湾式、英国式、スウェーデン式。「足裏健康法」が真っ盛りだ。売り言葉は「足の裏は第二の心臓」。足裏を体全体に見立てて、爪先を頭、土踏まずのあたりを腸周辺と説明しながら、施術者がグリグリと押す。「痛い!」と感じれば、そこがまさに体の弱点箇所という理論だ。それほど、足裏にさまざまなツボが集まっているというがホントだろうか?
「いままでも鍼灸治療の分野で、ツボは具体的にどこにあるかという調査が多数おこなわれてきました。けれども、ツボといわれる箇所は施術者によってまちまちでした。科学的に効くという根拠はあまり見当たりませんが、本人が気持ちが良いというならば、やっても差し支えないと思います」(岡田氏)
ただ、鍼灸とは異なり、足裏マッサージは公的規制がかけられていない。業者によって施術にバラツキが多くなる点は注意したい。
Q3.ゲルマニウムを身につけると、
健康体になる。
ゲルマニウムリングが、通販などで人気だ。売り文句には、「持病が夢のように治った」「体重が○ kg減った」という威勢のいい言葉が並ぶ。そもそもゲルマニウムとは、トランジスタが普及する前に、半導体としてラジオなどでよく使われていた金属である。最近では、「ゲルマニウム温浴」が、若い女性を中心にブームとなっている。
「ゲルマニウムが、とくに何かに効くという裏付けはありません。反対に効かないという証明もない。いずれにしろ装飾品に使う程度なら毒にも薬にもならないのでは」(安井氏)
Q4.それでもやはり磁気は効く。
昔から、磁気ネックレス、磁気枕、はては磁気にさらした水などいろいろな磁気グッズがあるが……。
「これもニセ科学の一種ですが、まったく効かないとも証明しづらい。それを逆手にとっているので、磁気は健康機器の商売をしやすい古典的な分野と言えますね」(安井氏)
Q5.マイナスイオン家電に囲まれると、快適生活がおくれる。
クーラーやドライヤーなどの大ヒットで、一躍その名を知らしめたマイナスイオン家電。そもそもマイナスイオンってなに?
「マイナスイオンという言葉は商業的に作られた言葉です。科学でいう空気負イオンがもとになっているのでしょうか。しかし、マイナスイオン家電からその空気負イオンは発生するかもしれませんが、それが言われているような効能を持つとは考えられません。擁護派がひっぱってくる『マイナスイオン理論』も、仮説レベルで、実証されていません」(安井氏)
単なる流行語だったの !?
Q6.モーツァルトを聴くと、免疫力アップ以外にも驚きの効能が続々。
モーツァルトの楽曲に含まれる高周波音が、脳を活性化させ、脳内ホルモンを分泌し、体の免疫力を高めるという。「モーツァルト療法」がテレビや雑誌などで紹介されて以来、CDの売り上げが急上昇。音楽業界もホクホクだとか。最近は、免疫力だけでなく、英語力のアップや、育毛、ダイエットに効くという謳い文句を耳にする。モーツァルトの音楽に、そこまで万能の働きがあるのだろうか。
「『 1/f(f分の1の揺らぎ)』という人間にとって心地よいリズムがあって、小川のせせらぎやクラシック音楽がそれに当てはまるとは言われています。ですから、モーツァルトの曲にもある程度のリラックス効果はあると思いますが、だからといってそれ以上の効果を望むのは……」(岡田氏)
高望みはいけません。
Q7.寝たままつけると、視力が上がるコンタクトレンズがある。
近眼の人には朗報だが、そんな魔法のようなコンタクトレンズがあるの?
「これは開発されています。オルソケラトロジーという角膜の形を矯正するコンタクトレンズはアメリカで実用化されており、日本でもいま治験中です」(日本コンタクトレンズ協会)
眠っているときにつけて、起きたときにはずすと視力が上がるという。
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